今日もせっせと

粗油
 今日もせっせと搾油作業です。今日は調子が良くて面白いように油が出てきます。調子が悪いときは機械が菜種をなかなか食べてくれません。水分かな~?温度かな~?といろいろなことを考え、デジタルのデの字もない60年程前のアナログ機械と奮闘しています。自分もまだまだこの機械の半分くらいしか生きていないことを考えるといままで現役でご苦労さんと大事に扱わないといけない気持ちになります。それも今まで大事に機械と技術をつないできていただいた先生の存在にただただ感謝と尊敬をいたします。
先生
 私たちの先生の増子さんご夫婦です。油この道50年以上。いくら時代が変わろうとひたすらにおいしい油を研究し、作ってきました。そんな先輩にご指示いただき、機械を譲り受け私たちの工房がスタートし、現在があります。
 大手の安い油にマーケットを奪われていますが、ほんの数十年前までは地域に油やさんが必ずあって、そこまで菜種を背負い、搾油してもらい食べていたそうです。こんな食文化も今やなくなろうとしています。簡単に時代の流れと済まさずに、一度ゆっくり考えてみてはどうでしょうか。
 私たちの菜種油の名前、「まごどさ」はここ岩手の方言で「孫たちへ」を意味し、孫たちにつないでいきたいとの願いが込められています。ただの菜種油ですが多くの方たちの願いや思いが込められています。一度お試しいただければきっと良さがわかっていただけると思います。

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