5月の工房日記(第89号)

 新緑の5月。今年も菜の花がきれいに咲きました。世の中は食用油の値上げラッシュでお客様からも値上げしますか?と何度か聞かれますが、弊社は値上げいたしません。資材や、運賃の値上げのお話はありまして、コストは増えてきております。しかし、世間のニュースになる食用油はほとんどが輸入原料を使っていますので、フードマイレージが大きい分、輸送にかかるコストも増え影響を大きく受けています。弊社は国産原料しか使いませんから、運賃があがったとはいえ、海外から運んでくる距離を考えれば影響はそこまでではありません。菜種栽培農家さんも肥料や資材が値上がりして大変だと思いますのでそのうち原料自体の値上がりがあるかもしれませんが、農家さんも収量を増やすなど一生懸命頑張って栽培していただいています。

野菜が値上がりして家計が大変というインタビューをよく見ますが、1か月でいくら支出が増えるのでしょうか。我が家では数千円程度の負担増かなと感じています。体をつくる食べ物は何よりも優先してバランスよく摂取したいものです。安く手に入るから、高くても手に入る。そしてこの先、欲しくても手に入らない時代がやってくるかもしれません。そうならないことを望みますが、食べ物が足らなくなった世界を考えるきっかけとなったこの1か月でした。