昨日の夜お客様から電話がありまし。代金を今日支払いましたのでとの内容でした。「わざわざご丁寧にありがとうございます。またよろしくお願いいたします。」と見えもしないのに何度も何度も頭を下げ、買っていただいたお客さまからも「いいものをありがとうございます。」と喜んでいただき、とてもうれしくなりました。 その電話の最後に「90歳になる母がむかし食べた油だと喜んでおります。なくなりましたらまた注文いたします。」と言われ電話を終えました。
そのあと自分なりに考えてみました。この人は一体何年ぶりに昔ながらの方法でつくられた油を口にしたのだろうか?もし仮に何十年と食べていなかったとして、久しぶりの油の味をこんなにも感動をもって思い出すものなのだろうか?味覚の回帰現象は聞いたことがあるがこんなにも覚えているものなのだろうか。
今の時代たくさんの食べ物に恵まれ、容易に空腹を満たすことができます。そんな自分はこの方のように90歳になったとき、添加物のない食品をおいしいと感動をもって食すことができるのでしょうか。なにか物足りないと思うのでしょうか。もうこの年になった私は味覚がどうのこうのという段階にはいませんが、少なくとも子供たちには本物を食べさせ、自分の舌でおいしいものを、安全なものを選べるように育てていきたいなあと思いました。