1月の工房日記(第49号)

早いもので今年も1か月が過ぎてしまいました。大寒も過ぎ、春に向けて暖かくなっていくのでしょうか。今年は雪が少なく、このままでは田植え時の水不足が心配されます。都市部では夏の渇水が予想されますね、雪が少なくて過ごしやすいですが、やはりあるべきものがないと心配になります。
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 1月はマンスリーえごまでした。来る日も来る日もえごま搾り。えごまはなかなかの駄々っ子で、ちょうどいい水分量、機械温度にしてあげないと搾りたくないと機械がボイコットしてしまいます。なので、ずっと機械から離れずに面倒を見てあげなくてはいけません。そんな1か月が終わり、一安心といったところです。何かコツがあるのかもしれませんが、無いのかもしれません。日々研究と経験を積んでどうしたらいいのか勉強です。職人の道は険しいです。
職人への道で思い出しました。九州で油屋を始めたいと数年前に問い合わせをいただき、お金をかけない施設の整備方法や、搾るときに必要なろ紙などの消耗品、原料の調達先などご紹介させていただいた油屋さんから、最近しぼった油の感じが違う。どうしてでしょう?と相談されました。私も数年前に同じ現象で悩み、どうしてかさっぱりわからなかった同じ現象でした。当時私はこうしたらどうだろう、ああしたらどうだろうと試行錯誤をしていましたので悩みの深さは手にとるようにわかりました。結果、アドバイスさせていただき改善されたと連絡をいただきました。何を言いたいか私もわからなくなってきましたが、設備や化学に頼らない昔からの油搾りは気温や湿度、水分、温度、収穫時期、品種など全部に気を配らないといい油は搾れません。多少の品質のブレはありますが、大きくブレないように気を使い作業しています。冬の油、夏の油の違いも楽しんでいただけましたら幸いです。
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昔々の搾油機です。見学してきました。

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